取引通貨
FXの取引通貨にはどんなものがあるのでしょうか?世界中の通貨を全て知っている人は少ないと思います。世界には約200の国があり、それぞれ通貨があります。FXで対象としているのはアメリカの米ドル、ヨーロッパのユーロ、イギリスのポンド、日本の円など主要国通貨をはじめとして、トルコのトルコリラや南アフリカのランドといった新興国通貨まで、約20の通貨が取引できるようになっています。またFXサイトではアルファベット3文字での略式で表されていることも多くこれなんだろうと思うことも多いでしょう。実際どんな通貨が使われているか調べてみました。
主要FX通貨ペア?
どの通貨ペアが「主要」であるかという点については、各トレーダーやニュースメディアはそれぞれやや異なってますが、一般的に「主要通貨」と言った場合、下記の4つの人気通貨ペアは確実に含まれると考えてよいでしょう。
最も人気のある4つの通貨ペア
ユーロ/ドル取引 (EUR/USD)
ドル/円取引 (USD/JPY)
初心者が最も取り扱いやすいペア。値動きは穏やか。ドル円取引について気が付くことは、1ピップの価値が他の主要通貨ペアと比べてかなり大きいという点だと思います。これは米ドルに対する円の価値が比較的低いことに起因しています。金利の低い国の通貨を借りて金利の高い国の通貨に投資するキャリートレードでは、取引の半分が円を使用して行われています。日銀は低インフレと低成長に対する戦いを長年にわたって続けており、結果としてゼロ金利政策やマイナス金利政策を実施してきている経緯が背景に存在しています。また、先行き不透明な経済情勢でも円高となることからも分かるように、円はSafe Haven (資産の安全な避難先)として広く認知されています。トレーダーは米ドルについても同様の見方を持っており、このことはドル円の動きを複雑にしています。
ポンド/ドル取引 (GBP/USD)
ハイリスク・ハイリターンのペア。要注意です。米ドルにその地位を奪われる前は、英ポンドが世界の準備通貨でした。ドル・スイスフランやドル円と異なり、米ドルはポンドドルとユーロドルの両方の通貨ペアにおいてクォートカレンシーとなっています。つまり、ポンドドルとユーロドルは米ドルが弱くなった時に上昇し、強くなった時に下落する傾向が強いことを意味している。他の全ての通貨ペアと各国の中央銀行がそうであるのと同様、ポンドドルを構成する2つの通貨の動向を監視するイングランド銀行と米FRBはこれらの通貨に対して大きな影響力を持っています。
ドル/スイスフラン取引 (USD/CHF)
【主な通貨ペアの取引量ランキング】
通貨ペア |
取引割合 |
ユーロ/米ドル |
24.10% |
米ドル/円 |
18.30% |
英ポンド/米ドル |
8.80% |
豪ドル/米ドル |
6.80% |
米ドル/カナダドル |
3.70% |
米ドル/スイスフラン |
3.40% |
ユーロ/円 |
2.80% |
ユーロ/英ポンド |
1.90% |
※(出所)国際決済銀行調査(2013年)
マイナー通貨
香港ドルやシンガポールドルなどマイナー通貨は相場の乱降下が激しいため、メジャー通貨のような安定感はありません。しかし、価格の変動が激しいためハイリスクハイリターンの取引ができたり、通常より金利が高く設定されていたりといったように、メリットがあるためそれなりに人気があるといえます。しかしマイナー通貨は取り扱っているFX業者が少ないため、取引をしたい場合はFX口座を選ばないといけません。
取引通貨一覧例
では下記の通貨ペアを取り扱っています。
また、通貨ペア数、圧倒的最多のIG証券では69ペアもの通貨を取り扱っています。次点でヒロセ通商が50ペアです。他は大体20ペアくらいを取り扱っています。自分が取引したいと思っている通貨のあるところの業者を選択するのも大切なことでしょう。
取扱い通貨ペアが多いFX会社を利用することのメリットとして以下のことが挙げられます。